問題の解き方のコツ

(1)はじめに

 敵(入試)に勝つためには、相手がどのような戦略をとってくるかを知ることは大事でしょう。ということで、作問側はどのようにして問題をつくるかという想像の話をしておきます。私は大学入試を作ったことは一度もありませんので、あくまで想像の話しです。

 共通テストは基本的に4択です。この4択は本当によくできています。そもそも大学入試共通テストの作問で求めらえる重要な事柄とは何だと思いますか?おそらく一つは正確性です。もう一つは平均的をそろえることです。後者については、各科目で平均点にバラツキがあると批判の対象となります。なので、平均点をそろえるのは絶対条件です。では、難易度をコントロールするために、どのように選択肢を作るかというと、色々なパターンが想像されますが、ここでは2つパターンを紹介します。ただし、あくまで個人的な見解です。

(2)1つ目のパターン  

 4つの選択肢のうち2つの選択肢については、正誤が簡単に判断できそうなものにします。そして、残りの2つについては正誤判断が微妙なものとします。ここで点数差をつけます。理由はこのやり方は、得点コントロールがしやすいからです。入試に限らず、多くのテストは、このような点数コントロールをしている可能性があります。それ以外にも、点数を上げるために正誤を判断させやすくしたい場合には、「全ての内閣のもとで・・・」、「・・・・したことはない。」などの文言を入れることで、正誤をはっきりさせることもあります。これは点数コントロールの意味もありますが、正誤が微妙で、試験後にクレームが来ないようにするためとも考えられます。ここからの結論としては、まずは二択に持ち込む基礎力をつける。「全ての・・・」などは怪しいと考える。ということではないかと思います。 

(3)2つ目のパターン  

 4つの選択肢のうち、勉強している受験生ならば知っているはず(知っているべき)という選択肢を正解にします。この場合、他の選択肢は教科書や学校の授業で扱わないような難しいものとします。なぜなら、ピンポイントで知ってるかどうかを試しているので、他の選択肢は気を遣わず難しいことや、教科書では扱っていない時事的な内容を聞きます。

 では、何を知っておくべきかと言う判断基準は、教科書といいたいところですが、それ以上に、おそらく過去問です。過去に出ているのだから勉強してる受験生は知っているはず、「そういう受験生が得点できるようにしたい」という意図があるかと思います。もっと現実的な理由として、大学入試センターは過去に実施した問題のうち、どの問題で何%の正解だったかというデータをもっているはずです。おそらく試験後そのデータをみて反省会をしたり次の作問者に引き継ぐでしょう。すると、次の作問者はその資料を参考に、次の問題を作りつつ微妙な点数コントロールすることができます。過去に何度か出ていて〇〇%正解しているから、「この問題は〇〇%に調整しよう」というように考えるのではないかと思います。ここからの結論は、過去問は絶対にやるべきということです。